赤は斜め

A kawana name

GrADSでバックグラウンド実行をするとopenできない

version: GrADS 2.0.2

ローカルにインストールしたGrADSを使いgrads -blc grads.gs のようにバックグラウンドで画像を出力しようとすると、

No hardcopy metafile open
GX package terminated

などと表示されてctlファイルがopenできないときがある。

どうやらGrADSはsshによるリモートログインなど常時X11が起動している状態を想定しているらしく、ローカルでX11を使用していないタイミングで描画を行おうとするとうまく動かない。

$ grads -l
ga> run grads.gs

のようにGrADSを立ち上げた上でスクリプトを呼び出せば動く。

Reference

Executing grads scripts in batch? - UEMS/WRF EMS Unofficial Forums

あなたの家を楽園に 〜家で二郎を(角ふじ編)〜

I have a dream.
それは、自宅を楽園に近づけること。

そして楽園の最低条件、つまり二郎を生産できるということ...その壁を突破するために我々がした行為をここに綴っておきます。

さて、もとは自宅でアレを作るというのが目的でしたが、茨城県つくば市にある明神 角ふじというお店のラーメン(ふじ麺)に載ってくる「例の辛いアレ」を是非再現したいというメンバーの強い想いから、角ふじペーストの制作にも一緒に挑戦しました。
※このメニューはスメル的バイオテロに近い代物です。ご近所付き合いやご自宅の配水管の強さに留意して挑戦してください。


☆材料(3杯分)

極太麺4玉
今回は多くのスーパーで売っているこちらを使用
www.maruchan.co.jp
キャベツ 1/4玉
もやし 3袋

カネシ

醤油 250~300ccほど
みりん(風調味料) 150ccほど
醤油とみりんはできるだけ安物の方がジャンク風味が出て良いらしい
ラード 大量
多ければ多いほど二郎に近づく
これヤバいだろって量ぶち込んでも食後感は本家には全く及ばなかったので躊躇してはいけない
焼豚 200gくらい?
食べたい量で。カット済みでも問題なし
真空パックに入って売ってるようなのよりも精肉コーナーにパックで売っているものが良い

出汁スープ

1.5~2.0L
出汁用豚肉 生スペアリブ400gくらい
今回はスーパーで安くなっていたのでスペアリブにしたが、出汁が出そうな骨付き部位ならなんでも良いと思う
他のサイトだとげんこつ、腕肉などを使う人が多い印象
豚ひき肉 100gくらい

角ふじペースト

大根 長さ5cmほど
たまねぎ 1玉
にんにく 2~3玉
醤油 適量
これでもスタンダード角ふじの3杯分より多くなると思う。たまねぎとにんにくの割合を大きくするほど辛くなる。

手順

1.出汁スープの準備

 おおきな鍋に水、出汁用豚肉、豚ひき肉を投入して煮る。今回は40分弱で火を止めたが時間不足とは感じなかった。

2.カネシの準備

 小さく深めの鍋に醤油、みりん風調味料と焼豚を入れよく混ぜてからひと煮立ちさせる。焦がさないように注意し、加熱がすんだらすぐ火から下ろして放置する。

3.角ふじペーストの制作

 大根、たまねぎ、にんにくを粗くみじん切りにして混ぜ合わせ、細かいざるなどにあけて軽く水分を落とす。器に戻して醤油を少しずつ入れながら混ぜ合わせ、それっぽい色を付ける。

4.ヤサイの準備

 鍋に湯を沸かしてキャベツ、もやしを投入する。2~3分で二郎っぽい雰囲気になったらお湯からあげる。シャキシャキが好きなら時間を短く、やわめが好きなら茹で時間を延ばす。

5.丼の準備

 カネシから焼豚を取り出す。カネシにはラードを投入して再加熱。ラードが溶けたら丼におたま1.5杯ほどのカネシをいれる。カネシの量はそのまま味の濃さになるので、少なめに入れてあとから調整を考える。
 取り出した焼豚は醤油まみれなので、塩辛い焼豚が好きじゃない人は出汁スープですすぐと良い。

6.麺茹でと丼への投入

 沸騰させたお湯に麺を投入し茹でる。山岸一雄さんの麺の場合、袋には茹で時間5分と書いてあるが、一気にたくさん茹でると火が通りにくくなるため最適な時間が延びる。芯が消えてカタメになったころにあげる。あと1分茹でたらちょうどいいかな、というあたりであげるのがポイント。
 麺をあげたら、ざるで湯切りしてカネシの入っている丼に投入する。すぐに出汁スープを入れ、菜箸で麺を下から掬うようにしてかき混ぜる。ここが遅いと麺が底にたまったカネシを吸ってしまい醤油麺になってしまう。

7.最後の仕上げ

 ヤサイ、焼豚、角ふじペーストを心のままに積んで完成!

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感想と注意

思ったより二郎でした。

失敗したときの保険として一応市販スープも用意していたのですが、残念ながら彼には全く見せ場がありませんでした。
とはいえお店とは比べるべくもないクオリティだったのも事実です。特にパンチ力、食後の不健康感は二郎とは呼べないものだったと思います。おそらくあのサーッとぶちこんでいる謎の白い粉がないこと、豚の背脂を入手できなかったことあたりが原因と思われます。

総合すると佳作といったところでしょうか。トップには立てませんが、ある程度幸福への需要を満たすには耐えるものだったと思います。
それでは、この記録が挑戦し続けるあなたの大いなる助けになることを願って〆の言葉とさせていただきます。

初心者向け:シェルコマンドは英語と同じ

教員「りなっくすをやります」

この言葉を聞いたとき、Windows以外になじみがない多くの人々はうわあ、と思うはずです。Linuxといえばあの黒い画面に向かってキーボードをカタカタしながら何やら呪文を打ち込む黒魔術であって、テキスト丸写しすると動くけれどやっていることの意味はよく分からないものの代表格だからでしょう。そりゃそうだ。だって初めてなのにそこ説明してくれないんだもん。

ということで、Linuxの呪文的なアレの初歩の初歩が知りたい!という高校生以上向けの理解の入り口を書き置きしておきます。なぜ高校生以上かというと、アレは英語だからです。

まず例の呪文、アレのことを shell (シェル) と言います。shellは人間とコンピュータの意思疎通を仲立ちするプログラムで、黒い画面上ではシェルを通して人間とコンピュータは情報を伝え合っています。要は通訳です。

では、あなたは通訳に翻訳を頼むとき何をするでしょうか。もちろん、言葉を話すでしょう。同じようにシェルを作った人も言葉を翻訳してもらえたら楽だなーと思ったはずです。なのでシェルコマンドはまるで話しかけるかのように設計されました。英語で。

 Ubuntu:wei/soiya$ cd ../

例を挙げましょう。これはカレントディレクトリを移動するシェルコマンドです。ここで、: の左側はコンピュータの名前やアカウントの名前などのパラメータを表示しているだけで、コマンドの文法には含まれていません。重要なのは : の右からです。

wei/soiya は自分が今いる位置を示しています。英語ではgoとcomeの使い分けが話し手の意識のある位置からの相対的関係に依るように、自分がどこを現在地として思考しているかを示すことが重要です。英語であるシェルスクリプトも同様で、ここで wei/soiya は、ホームディレクトリにあるweiというディレクトリの中の、soiyaというディレクトリを現在地として考えていることを明示しています。

そして、メインである $ cd ../ の部分です。ここで $ は主語を示しています。主語の内容はいまログインしているユーザー、つまり自分、I です。普段は$しか見ることがないでしょうが、管理者権限を得て主語が、このマシンの管理者 になると#になります。
次に、 cd は述語動詞の働きをしています。cd は change directory の略なので中身は目的語まで含む2語ですが、細かいことは関係ありません。略して一語になった以上、一語の動詞です。
../ は動詞の目的語を表します。ここではcd の目的語で、カレントディレクトリの移動先を指定しています。

ここまでくると理解してもらえたと思います。 $ cd ../ とは、英語における基本文型のひとつ、SVOの文であるということです。次の例を見てみましょう。

 Ubuntu:wei$ cp -r ./soiya ../

ここでcpは○を△へコピーする、というコマンドで、-rはコピーするものがディレクトリだよ!と教えてあげているオプションです。英語でも動詞haveには持つ、食べるなど様々な意味があるのと同様に、同じコマンドでも複数の用途がある場合、コンピュータに明示的にどの意味かを教えてあげる必要があります。動詞に含まれると考えていいでしょう。

すると、 $ cp -r ./soiya ../ は英語で I copy ./soiya ../. というSVOOの文であることがわかります。

同じようにSVやSVOCのコマンドも存在しますが基本は変わりません。「主語+述語(+目的語や補語)」を、英文と同じようにスペースで区切って打ち込んでいるだけです。英語話者が、自分たちに使いやすいように作ったのだから当然といえば当然でしょう。

ここまでで「入試で英語は勉強したけれどもりなっくすはからっきし...」という人も「なんだたいしたことないじゃーん」と思ってもらえたと思います。初めて見るコマンドでも雰囲気で、あのファイルが目的語だからあいつになんかしてるんだな〜ということを察してもらえると思います。しかしながら、勉強を進めていくと大量の例外や繰り返し等コンピュータ特有の構文に出会うことになり、この考え方だけではどうしようもない部分が出てきます。でもそこに達する頃には、シェルへの心理的な壁はきっとなくなっているでしょう。そうなってくれれば本稿の目的は達成です。所詮はアメリカ人が自分に使いやすいように作ったコトバ、そう思って気軽に楽しいShell Lifeを送ってもらいたいです。

【祝】ひまわり8号正式運用開始!7号との違い

七月七日、七夕ですね。たまたまなのか、日本の最新の気象衛星、ひまわり8号が本日の11時から正式運用を開始しました。

このひまわり8号は気象衛星として世界最先端の技術が詰め込まれ、7号とは一線を画した完成度に仕上がっています。どこがかわったのでしょうか。

 

Ⅰ.可視画像がカラーになった!

まず最も分かりやすい進歩として、可視画像がカラーになりました。むしろ、いままでの可視画像はずっとモノクロだったわけです。

f:id:x0kawana:20150708003230p:plain

Fig 1. 7月7日10:30(左:ひまわり7号)と11:00(右:ひまわり8号)の可視カラー画像

出典:気象庁 | 気象衛星 

http://www.jma.go.jp/jp/gms/largec.html?area=0&element=1

 

11時を境にして画像が全く別物になっています。テレビでも見慣れた左側の画像に比べてなんか色が薄暗く不鮮明になっているように見えますが、左側が「白黒を見やすいように着色していた写真」だったのであり、右側が本来の地球の見た目です。

カラー化によるメリットはたくさんありますが、具体的なところでは黄砂の誤判断現象に繋がります。従来の白黒画像では黄砂も白く見えるため、大量に飛来する黄砂と雲の区別をするのは難しいことでした。

 

Ⅱ. 鮮明で高頻度の撮影

Fig.1 を見て気づいた人もいるかもしれませんが、カラーになっただけでなく、雲の画像が細かく鮮明になっています。ひまわり8号は7号に比べて解像度が最大2倍になりました。高度36000kmの静止軌道から、地球を1マス500m四方で撮影できます。

さらに、ひまわり7号では地球全体を30分かけて撮影していましたが、8号では10分で撮影できます。それだけにとどまらず日本周辺だけを2.5分ごと、さらに指定した地域も2.5分ごとに機動観測しながら30分で3回地球全体を撮影できるのです。この日本周辺観測と機動観測は従来のひまわりにはなかったので、ざっと3倍以上のスピードアップに成功しています。特に機動観測では台風の動きをより高頻度で追跡することができるため、新たな事実が見つかるのではと期待されています。

文字通りデータの質も量も大幅に向上したひまわり8号の放射計の動きを解説した動画が気象庁サイトの最下部にあります。制御屋さんがんばったなあホント......

気象衛星センター | ひまわり8号・9号 | 放射計 (AHI)

 

Ⅲ.観測の種類

ひまわり8号では、観測する放射計(要はカメラ)の対応する波長の数が大幅に増えました。ひまわり7号では可視1・赤外線4の5バンドだったのに対し、可視3・近赤外線3・赤外線10の16バンドに3倍増しています。

それぞれのバンドがどのようなものを観測しているかは上記と同じ気象衛星センターのページに詳しく載っています。いままでは難しかった雲の厚さや雲頂高度の読み取りの手がかりが大きく増えました。オゾンやエアロゾルなど環境問題にも対応するバンドも増設されていますね。

 

Ⅳ.小型・軽量化、高耐久

これだけの機能向上が行われているにもかかわらず、ひまわり7号に対して重量は約4600kgから3500kgに、展開時の大きさは27mから8mに小型・軽量化しています。さらに耐久年数も10年から15年へと5年も伸びているのです。(待機時間も含む)

ひまわり8号は、来年打ち上げられる同型のひまわり9号と相互にバックアップしながら2029年まで運用される予定です。

 

ひまわり8号のデータはその膨大な量のために全てが無料で公開されているわけではありません。気象業務センターで購入するか、アンテナを立ててひまわりから直接受信することで入手できます。欲しい人はぜひアンテナを立てましょう(笑)

 

・参考

気象衛星センター|ひまわり8号・9号 http://www.data.jma.go.jp/mscweb/ja/himawari89/index.html

三菱電機|観測機能を強化した三菱電機の「ひまわり8・9号」http://www.mitsubishielectric.co.jp/society/space/satellite/observation/himawari8-9_feature.html